エメニチ。

エメラルドグリーンな日常。モーニング娘。の佐藤優樹さんが大好きです。

第14回ハロプロ楽曲大賞に投票しました

ハロプロ楽曲大賞に、今年も投票しました。

第14回ハロプロ楽曲大賞'15

投票結果をまとめる前に、まずは「ハロプロ楽曲大賞と私」について、ざっくりと触れておこうかなと思います。

投票すると何倍も楽しめるイベント

ハロプロ楽曲大賞」とは、モーニング娘。およびハロー!プロジェクト関係のアーティストが1年間に発表した曲をみんなで順位付けして楽しもうという催しです。今年で14回目になります。私が初めて、この催しに参加したのは、2012年開催の第11回です。

 ※その思い出は、別の記事にまとめました。

「第11回ハロプロ楽曲大賞2012」の思い出 - エメニチ。

古くからのファンの皆さんが、おっしゃるとおり、楽曲大賞は「投票により優劣を決める」ことを目的とするものではありません。みんなで、一年の自分のヲタ活を振り返り、ひたすらワイワイしているお祭りみたいなものです。

実際、投票に参加してみると、自分の選んだ楽曲が何位にランクインするのか、単純に結果が楽しみになります。また、楽曲大賞のサイトにはランキングだけでなく投票者のコメントも掲載されていますので、自分の投票結果と比較しながらそれを読むのが、とても面白いです。もし、今年、興味はあったけど参加しなかったという方がいらっしゃったら、来年はぜひ、投票に参加されることをおすすめします。

自分の「好き」を客観視してみたい

楽曲大賞上位にランキングする曲は、ハロプロを知らない人にも、「ちょっと聴いてみて!」って紹介しやすそうだなぁ、という印象を持っています。*1 

私が日常的にネット上での発信に使っているのは、今は、ほとんどTwitterオンリーです。流れ落ちていくタイムライン上に、自分の「好き」を思うがままに放り込んだり、自分と好みのよく似た人の言葉ばかりを拾い上げたりする中では、自分の嗜好がどれくらい偏っているのか、まったく把握できていないんだろうな、と自覚はしています。所詮、ハロプロファンという括りの中での偏りではあるのですけれども、やはり、それは不安なことで、自分の「好き」に、どこか自信が持てない一因であったりするのです。

そんな中で、ハロプロファンが一同に会して自分の好みをぶつけあう楽曲大賞というのは、一定、ハロプロファンの嗜好の最大公約数的なものを示してくれているのだろうと、かなりの信頼を寄せています。

  • 自分の「好き」に向き合うこと
  • 他の人の「好き」を知ること。
  • 「みんな」の「好き」と自分の「好き」の誤差を把握すること。

そのようなプロセスを経ることで、大げさに言うなら、自分のハロプロファンとしての立ち位置を、ある程度、客観視できるようになってくるんじゃないかなと期待したりするわけです。

特に、今年は、昨年までのようにフィーリングで選択せず、「なんでその曲が好きなのか」を考えながら選定を行ってみたことで、自分自身の「好き」について、様々な発見がありました。あれこれ考えた割には、フィーリングで選んだのと、ほとんど変わらない結果となったのですが、なかなか面白い体験でした。

私自身の日常生活の中で、ハロプロの楽曲を誰かにお薦めするような機会は、今のところ、ほぼゼロなのですが、いつか、そんなことがあれば、楽曲大賞の結果というのは、かなり頼もしいガイドになってくれるのではないかな、なんて、妄想しています。いつか、大きな独り言ではない、誰かに伝える言葉で、自分の「好き」を堂々と語ってみたいですね。

 

というわけで、前置きが長くなりましたが、2015年楽曲大賞の投票結果の概要を、以下のとおり記録しておきます。

2015年楽曲大賞投票結果

1位 アンジュルム 大器晩成/アンジュルム  3.0


アンジュルム『大器晩成』 (ANGERME[A Late Bloomer]) (Promotion edit(New Ver.))

暗闇に光が差し空の色が刻一刻と変わっていく。そんな夜明けの情景がイメージされるイントロで一気に曲の世界に引き込まれます。そこから爆発するように鳴り響くブラスの音。初めて聴いた時の目の覚めるような感じや、音の勢いに巻き込まれゆく興奮を思い出すと、やはり、2015年最も力強かった楽曲といえば、これかなと思います。スマイレージという名前を捨てアンジュルムとして生まれ変わった彼女たちが疾走する姿をついつい重ねてしまう物語性も魅力でした。聴いた音にイメージをかきたてられ、心に明確な残像を残したという意味で、2015年最も印象的であった楽曲でもありました。

ただ「大器晩成」のフレーズの繰り返しは、親しみやすい反面、何度も聴くと少し飽きるところもありました。正直、擦り切れるほど聴き込んだ、という感じの一曲ではないかもしれません。ただ、YouTube番組「Music+」で公開された制作過程が非常に面白く*2、これを見てから改めて楽曲を聴き直すことで、自分の感性だけで聴いていた時には気が付かなかった楽曲の良さを知ることができたのは、非常に刺激的な体験でした。同番組では、他の楽曲についても、制作過程を公開されていましたが、一発目の「大器晩成」で見せられた新しい音楽の世界のインパクトは自分にとっては、非常に大きなものでした。


2位 こぶしファクトリー 念には念/こぶしファクトリー  2.0


こぶしファクトリー『念には念(念入りVer.)』(Magnolia Factory [Be Double Sure (with ”NEN” Ver.)]) (Promotion Edit)

インディーズのCDを購入して以来、何度も繰り返し聴いた楽曲でした。聴き心地の良さという点では、2015年一番だったかなと思い、この順位をつけました。

イントロで、聞き覚えのあるメロディが流れ出します。洋楽はあまり聴かない私でも、さすがに、TRex の「20th Century Boy」みたいだなと思いました。全体的にちょっと懐かしい感じを受けます。ずっと聴いていたいような聴き心地は、この既知の感覚からも来ていたように思います。

歌声のインパクトも大きかったです。「こぶし」の名にふさわしい力強い歌声を皆が響かせているのですが、特に井上玲音さんのバンビのような身体からあのドスの効いた歌声が繰り出されていることを知ったときには衝撃を受けました。ドスが効いているといっても、むやみにガナる感じではないので気持ち良く聴き続けられます。また、和田桜子さんの太くウェットな声質が好みで、彼女の声が差しはさまることで飽きずに美味しく食べ続けられるような感じもあります。

 

3位 モーニング娘。'15 スカッとMy Heart/モーニング娘。'15 2.0


モーニング娘。'15『スカッとMy Heart』(Morning Musume。'15[Refresh My Heart]) (Promotion Edit)

初めて曲を聴いた時に、モーニング娘。ファンとして、一番、自分の気持ちが沸騰した楽曲はどれかな?という観点から、この楽曲を選定しました。ハロ!ステで前触れもなくこの楽曲の発売が発表された時のワクワクした気持ち。「こういうの!こういうのが聴きたかったんだよ!」という興奮が今でも思い出されます。ブラスのアレンジも好み。聴くたびに胸が躍ります。

ただ、この楽曲をそんなに何度も聴き込んだかというと、実は、そうではないのです。私は、モーニング娘。佐藤優樹さんがとても好きなので、どうしても、佐藤さんの歌割が多い曲を好みます。彼女の歌声を生理的に求めてしまうからです。だから、実際のところ、今年一番聴き込んだ楽曲は、佐藤さんがメインを務めた「今すぐ飛び込む勇気」になります。ただ、この「聴きたい」という気持ちにおいては、楽曲のメロディやリズムが二の次になっているのも確かなことです。せっかく「楽曲大賞」に参加しているのだから、たまには「佐藤優樹さんが歌っているから」という選定理由を抜きに考えてみようかなという気まぐれを起こした結果、「今すぐ」については、楽曲部門でなく、MV部門で評価すべきであろうという結論に至りました。


4位 ℃-ute 次の角を曲がれ/℃-ute 1.5


℃-ute『次の角を曲がれ』(℃-ute[Turn the Next Corner])(Promotion edit)

弦楽器の音が好きだなという楽曲面での評価もありますが、何より歌詞に心を動かされました。この曲が発売された春頃の自分の置かれた状況に、この曲の歌詞が、非常にマッチしていたからです。そんな「楽曲」大賞的にはどうでも良い、ごくごく個人的な選定理由なのですが、それでも、時に涙を流しながら聴いたという意味では、2015年最も共感し、浸りきった楽曲だったのかなと思います。もちろん、この歌詞の世界観をハロプロ最年長らしい頼もしさで伝えてくれた℃-uteの歌唱力も評価すべきでしょうね。励まされました。

「真っ直ぐに進むこと。それだけがすべてじゃない。横にだって斜めにだって道はある」

肩の力を抜いて、生きていきたいなと思います。 


5位 モーニング娘。'15 夕暮れは雨上がり/モーニング娘。'15 1.5


モーニング娘。'15『夕暮れは雨上がり』(Morning Musume。'15[The Sunset After the Rain]) (Promotion Edit)

ピアノの音が好きです。特に裏でピアノが奏でている旋律が好きで、インストゥルメンタルバージョンもかなりの数、再生したのではないかなと思います。ただ、この楽曲についても、音そのものよりは、がん闘病の末に声帯摘出を選択したつんく♂の心境を歌詞に重ね、心を動かされた面が大きかったように思っています。絶望から立ち上がり、前を向いて歩き始めた人の強さ。

「私の胸に希望の光」

このソロパートを、佐藤優樹さんが大切に大切に歌っているのが印象的です。

MV部門


1位 モーニング娘。'15 青春小僧が泣いている (Another Ver.)/モーニング娘。'15 2.5

単に歌い踊るメンバーの姿をつなぎ合わせただけでない、物語のあるMVはとても新鮮でした。制服姿もかわいかったです。

このMVの魅力については、こちらの記事で語り尽くされていると感じています。

telemusume.hatenablog.com


2位 こぶしファクトリー ドスコイ! ケンキョにダイタン/こぶしファクトリー 2.5


こぶしファクトリー『ドスコイ!ケンキョにダイタン』(Magnolia Factory [Dosukoi! Humble but Bold]) (Promotion Edit)

学校の中で鬼ごっこをするこぶしファクトリーのメンバーたちの表情が魅力的。公開されたその日のうちに繰り返し再生し、自分の中で好きなシーンランキングを作成したほど気に入ってしまいました。


3位 モーニング娘。'15 今すぐ飛び込む勇気 (佐藤優樹 Solo Ver.)/モーニング娘。'15 1.0

 


モーニング娘。'15『今すぐ飛び込む勇気』(Morning Musume。'15[the courage to jump in right now]) (Promotion Edit)

シングルリリースイベントで発売された、こちらの楽曲のMVの佐藤優樹ソロバージョンを3位に選びました。薄っすらと目の端に涙を浮かべながら、時折、微笑んでみせる。辛い苦しい寂しい不安だ。そんなネガティヴな感情に負けずに前を向いて進み続ける、強い女の子の姿がイメージされます。まーちゃんが、これほど集中して、曲の世界観を表現しきったことは初めてではないかな、と思います。胸を締め付けられました。*3

 

推しメン部門


モーニング娘。'15 佐藤優樹
これからもまーちゃんがまーちゃんのまま成長していく姿を見ていたい。それだけです。2016年も、彼女のすべてを受けとめたいです。

*1:2014年の結果はこちら→第13回ハロプロ楽曲大賞'14 >> 楽曲部門 1位〜3位 一位を獲得したJuice=Juiceの「イジワルしないで抱きしめてよ」のMVがきっかけで、ミュージシャンのハマ・オカモトさんがハロプロにハマったというのも、2015年に話題になったトピックでした。

*2:Music+で公開された4回分の動画へのリンク含め、こちらのニュース記事に概要がまとまっています。

news.aol.jp

 

*3:この曲に対するまーちゃんの解釈は主にもう一つあるように思っています。それは、インタビューなどでよく提示していた「自然体で。森の中でバイオリンを弾いているような」というものです。まーちゃんがライブでこの曲を歌うのを私は数回見る機会がありましたが、確かに、泣きそうな表情の時と、爽やかな笑顔を見せる時がありました。後者の際のパフォーマンスは、大きな森の中の湖の美しさや緑の中の清々しい空気まで感じられるような、非常に気持ちの良いものでした。湖から飛び立ち空に消えていく水鳥の姿に、またかえっておいで待っているよと、呼びかけたくなるような、そんな前向きなイメージを抱きました。半分妄想ですが。