エメニチ。

エメラルドグリーンな日常。モーニング娘。の佐藤優樹さんが大好きです。

初期娘。と私/つんく♂流「ロック」魂

私の初期のモーニング娘。に関する記憶は、ASAYANという番組の記憶にほぼ等しいものになっています。

ASAYANとは、90年代に数多くのアーティストやタレントを輩出してきた伝説のオーディション番組(Wikipedia「ASAYAN」)ですが、一見普通の女の子が、原石として発掘され、選抜の過程の中で磨かれ変化していく様子を見守るのがとても楽しく、毎週、欠かさず見ていました。モーニング娘。についても、そんなオーディション企画の一つとして見ており、特に強い思い入れはありませんでした。

ただ、モーニング娘。の場合、「ちょっと変」なところが多かったのは印象的でした。当時の私は、シャ乱Qに対しても、漠然と、コミックバンド的なイメージしか持っていなかったので、モーニング娘。に対する印象もその延長線上にあったかもしれません。

だいたい、ユニット名が「モーニング娘。」になったのには本当に驚きました。命名の様子がオンエアされた時はリアルタイムでASAYANを見ていましたが、ものすごく、ご機嫌なつんくさんと対照的に、変な名前に困惑しているメンバーの様子がちょっと面白くて、テレビの前で爆笑したのを覚えています。

そして、「モーニングコーヒー」の衣装も、強烈なインパクトがありました。自分と同じ年の中澤さんが、女子高生の安倍さんや飯田さんと同じ、白いセーターに赤いチェックのミニスカートの衣装を身に着けて、アイドルをやっているわけです。この人、大丈夫かなぁと同情しつつも、やっぱり面白がって見ていました。
#でも、今見ると、裕ちゃん、すごく可愛いですね。

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しかし、今思えば、この「ちょっと変なところ」こそが、モーニング娘。の本質、つんく♂さん言うところの「ロック」だったんだろうなと、理由は完全に後付けですが、納得したりしています。


つんく♂さんが「ロックの定義」について語っているインタビュー記事がありました。

つんく♂「ハロー!はいつも“安心感の中にある苛立ち”の連続」 - エンタメ - ニュース|週プレNEWS[週刊プレイボーイのニュースサイト

つんく♂さんの考える“ハロー!プロジェクトイズム”とは何かを問われ)
つんく♂:いつも俺が言っているのはロック魂です。シャ乱Qは世間からどんなにバカにされようが俺たちはロックだと言い続けてきた。ハロー!プロジェクトも「面白いね」って言われるのは、ロックじゃんって部分なんですよ。(中略)
でもロックは、なんでもいいわけじゃない。言うなれば「美しさ」がある。しかもただ美しいだけじゃない“ちょっと欠けた美しさ”です。風情というか趣があるというかね。そういう“完全ではない美しさ”が気持ちいいわけで。それをお互いが補うのがいいんです。


 「なっち」のような誰が見ても可愛い女の子だけでなく、可愛いけど新人アイドルにしては年をとりすぎていた24歳の中澤さん、中学生とは思えない貫禄の歌唱力そしてふてぶてしさすら感じさせる落ち着きを見せていた福田さん、美人で歌がうまいけど鼻にピアスをつけているちょっと怖そうな石黒さん、文句なしの美少女だけど言動が不思議な飯田さん。それに「なっち」こと安倍さんだって、いつまでも田舎くさい雰囲気が抜けない女の子でした。個性の強い凸凹だらけの5人だったからこそ、特に好きとも思わないのに、なんとなく気になって見続けることになったのかもしれません。



当時はダサい曲だと思っていたけど、すごくハモりきれいだし、いい曲だなと今は思う。